イタリアのファッションブランド、グッチは、1921年にグッチオ・グッチによって創業されました。その洗練された上品なデザインは、世界中で幅広い世代に愛されています。
グッチのアイテムは、バッグ、財布、時計、アクセサリー、アパレルなど多岐にわたります。ハイブランドでありながら、シャネルやエルメスと比べて手の届きやすい価格設定も魅力です。
最近では、グッチの元祖一族がデザインしたオールドグッチが再び注目を集めています。その特徴は「個性的で他と被らない」という点や、「可愛らしいデザイン」などが挙げられます。
今日はそんなGUCCIの本物と偽物の見分け方を確認していきましょう!
ファスナーで見分ける
グッチの真贋を見極める際に、注目すべきポイントの一つはファスナーです。
まず、ファスナーの持ち手部分を確認しましょう。
通常、グッチのファスナーの持ち手には「GUCCI」という刻印が入っています。
ファスナー本体には、YKK、Lampo、GUCCIのいずれかの刻印が使用されています。
YKKはファスナースライダーの横側面に、LampoとGUCCIはファスナーの裏側に刻印されていることが一般的です。
偽物の場合、刻印が存在しないか、プラスチックで覆われていることがあります。また、刻印があっても不鮮明で荒っぽい場合もあります。
キャンバス生地で見分ける
グッチの人気アイテムであるバッグや財布には、GGという刺繍が施されたキャンバス生地が使用されています。
この生地は、白い横糸と茶色い縦糸で織られており、特に茶色い縦糸に注目しましょう。
本物の場合、茶色い縦糸は6本で構成されています。しかし、偽物では7本だったり5本だったりすることがあります。
また、GGの文字の部分も本物と偽物では異なる特徴があります。
本物では、Gの部分の糸は左上から右下に斜めのラインを描いていますが、偽物では真っすぐだったり、右上から左下にラインが走っている場合もあります。
これらの特徴は、肉眼では確認が難しい部分ですので、ルーペなどを使用してより詳細に確認する必要があります。しかし、本物か偽物かを見分ける上で重要な判断基準となります。
さらに、生地の中にはPVC素材にも注意が必要です。
PVC(ポリ塩化ビニル)は、表面にビニールを張り付ける素材です。
PVCは材料費が安いため、偽物の製造にも適しており、市場に多く出回っています。
したがって、PVC素材の商品を選ぶ際には、常に「偽物ではないか」という意識を持つことが重要です。
コントロールカードで見分ける
グッチの商品を購入すると、一緒にコントロールカードが付属しています。
このカードは、商品の製造管理を目的としており、保証書(ギャランティカード)ではありません。 なお、グッチの全商品にはギャランティカードは付属していません。
したがって、コントロールカードの有無だけで本物か偽物かを判断することはできませんが、このカードの特徴は本物と偽物を見分ける際の一つの目安となることがあります。
コントロールカードに印字された数字には、一部に切れ目が入っています。
例えば、「0」は右下、「1」は左上、「2、3、8、9」は右上、「4」は右の真ん中、「5」は左の真ん中、「7」は上真ん中など、それぞれの数字に特定の位置に切れ目が存在します。
偽物のカードには切れ目が入っていない場合や、二つ折りの大きなサイズのカードが付属している場合もあります。
革タグの刻印で見分ける
グッチのバッグには、縫い付けられたロゴ入りのタグがあります。
通常、このタグは内ポケットのファスナー下などに配置されています。
偽物のバッグでは、タグが合皮でできていたり、歪んで縫い付けられていたり、ロゴの刻印が不鮮明だったりすることがあります。
タグをめくると、裏側にも注目しましょう。製造番号が上下2段に刻印されています。
正規品では、タグをめくった状態で製造番号が正しい位置に表示されます。しかし、偽物の場合、製造番号が逆さまになっていることがあります。
また、表面と同様に、偽物では刻印が不鮮明だったり、刻印自体が存在しない場合もあります。
型番コードで見分ける
多くのグッチの製品には、型番が革タグなどに刻印されています。この型番は通常、6桁で始まります。型番をインターネットで検索してみると、同じアイテムが表示されない場合、偽物の可能性が高いです。
ただし、色違いや素材違いのアイテムは検索結果に表示されることがありますので、注意が必要です。偽物は、適当な型番を刻印していることがあるため、型番の一致しない商品は偽物の可能性があります。
ただし、限定商品などは検索結果に表示されない場合もありますので、必ずしも出てこないからといって偽物と断定するわけではありません。
まとめ
グッチの真贋を見分けるためのロゴ以外の要素について説明しました。
革や金具に刻まれる刻印の仕上げの粗さは、判断しやすいポイントだと考えています。
ただし、これらは絶対的な判断基準ではありません。
偽物を避けるためには、相場と比較して価格があまりにも安いかどうかに注意し、販売店や出品者の評判(口コミ)を確認するなど、慎重に注意を払ってください。