エルメスは、高度な技術を持つ職人によって手作りされるバッグを専門とする工房であり、国際的に有名な高級ブランドです。
彼らは数々の優れた作品を世に送り出し、特に人名が冠されたシリーズが多いことで評判となっています。
バーキンの由来は著名な女優
エルメスはもともと馬具工房として始まり、頑丈な縫製技術で知られるサドルステッチを用いて、耐久性とデザイン性を兼ね備えたバッグを作り続けているブランドです。
彼らはオーダーメイドのバッグも有名であり、オーダーメイド製品が定番モデルとして確立されることもあります。
バーキンバッグは、かつての社長と有名女優ジェーン・バーキンが偶然飛行機で出会ったことがきっかけで誕生しました。
バーキンが旧式のバッグを使っていたため、エルメスの社長が彼女にぴったりのバッグをプレゼントすると申し出たことから生まれたのです。
当初は特別なモデルでしたが、後に女優の名前を冠したバッグの定番モデルとして定着しました。
日本人の名前がつけられたマレットタナカ
エルメスには、日本人には馴染み深い名前を冠したバッグ、マレット・タナカが存在します。
このバッグの名前には次のような背景があります。
建築やサーキットの設計で世界的に評価されている田中肇氏は、仕事で使える大容量のバッグを求めてエルメスにオーダーしました。
田中氏がデザインしたバッグの完成度が非常に高かったため、当時の5代目社長がこれを生産ラインに取り入れることを提案し、エルメスのラゲッジの定番モデルとして採用されました。
このバッグは旅行や仕事に適しており、エレガントで普遍的なデザインが特徴です。
耐久性にも優れ、使い勝手の良いバッグとして人気を集めています。
このように、エルメスの製品には日本人の名前が由来となったものが存在しています。
1人で作り上げる完全ハンドメイド製法
エルメスのバッグには、特筆すべき特徴があります
それは、分業ではなく一人の職人が最初から最後まで担当し、ハンドメイドの製法で作られていることです。
この製法により、職人の個性がバッグに反映され、同じモデルでも微妙に異なる仕上がりとなります。
糸の締め方なども一人の職人が一貫して行うため、均一な品質と細部へのこだわりが実現された完成品が生まれます。
エルメスでは、世界的に一流とされる素材を惜しみなく使用し、バッグに高品質なパーツを採用していることが評価されています。
端材は廃棄されますが、職人はそれを利用して小物などを手作りし、技術の練習に役立てることもあります。
このようなシステムによって職人の技術向上を図り、エルメスのブランド品質を維持しているのです。
エルメスロゴの由来とは?
エルメスはかつて、皮革工房として活動しており、主に馬に関連したアイテムの製作を行っていました。
その中にはサドルや馬車の室内装飾などがあり、実用的な強度と装飾的な技術を伝統的に培ってきました。
自動車の時代になり、バッグブランドへと転身する際にも、その経験が活かされました。
エルメスのロゴマークには、四輪の馬車と従者の姿をデザインした文様があり、イニシャルのHもロゴの中央部に配置されています。
現在でもエルメスは受注生産により馬具などのアイテムを製作し、馬の鞍や鐙、ロープなどを高品質な素材で作り上げ、注文者に納品しています。
馬具から始まったブランドとして、エルメスは原点を忘れずに、関連アイテムを細々と受注生産しているのです。
まとめ
エルメスは世界的に著名なバッグブランドであり、その歴史は馬具製作から始まりました。
現在ではトータルファッションブランドとして知られており、貴金属からアパレルまで様々なアイテムを製作販売しています。
特に、馬具をイメージしたデザインのスカーフやシルク製品は広く知られており、バッグと同じ高品質な革を使用したベルトや装飾品も人気です。
また、エルメスのアパレルは有名な企業に委託して製作されており、長く愛用できる逸品が豊富に揃っています。