エルメスが誇る名品の一つであるケリーバッグは、その多様なサイズや素材の展開により、幅広い選択肢を提供しています。
中には非常に稀少なアイテムや高級素材を使用したバッグも存在し、さらなる価値を備えています。
そして、このバッグには製造にまつわる秘話も存在しており、その背後には深い意味が隠されています。
ケリーバッグの魅力を十分に理解すれば、そのアイテムへの愛情もより一層深まることでしょう。
ケリーの魅力で最高のファッションを!
エルメスを象徴する贅沢なバッグ、それがケリーです。
洗練された趣向を追求して製造されており、洒落た美しさが際立つ逸品として評価されています。
幅広い年齢層にわたって支持を受け、日常のファッションに絶えず取り入れられている点も魅力の一つです。
ケリーバッグの名前の由来となった、モナコ公妃グレース・ケリーは、このバッグで妊娠中のお腹を巧みに隠したことで広く知られています。
海外では、バッグのハンドルにスカーフを巻いて個性を引き出すカスタマイズが流行しており、自分自身らしい使い方を楽しむことができるバッグとして愛されています。
あえてリラックス感を演出することで、洗練されたファッションを楽しむチャンスもあります。
付属のショルダーストラップを装着することで、カジュアルなスタイルにも適応し、多様な場面で活躍する便利なバッグとなっています。
特に人気の高いカラーは、やはりブラック。
どんな靴や衣服にも調和し、女性たちの支持を集めています。
ストラップを短く調整すれば、スポーティなスタイルにもマッチしますが、それでも品格を損なうことはありません。
どの場所でも品のある雰囲気を保つことができるバッグで、和装にも違和感なくマッチすることが伝えられています。
長く愛用できる特別なバッグとして、これはシンプルなデザインの恩恵でもあります。
どんな装いにもぴったりと調和し、同時にエルメスの伝統や洗練さ、上品さを失うことなく、個人のファッションを輝かせる要因となっています。
多くのシリーズラインナップ
ケリーには数多くの素材とバリエーションが揃っています。
ユニークなアイテムもあり、リュックサックタイプのもの、キュートな人形モチーフの「ドール」、非売品の「ビニール」まで用意されているのです。
ケリーバッグは大きく分けて2種類存在します。縫製の仕方が異なるのです。
「外縫い」は古くから鞄に用いられてきた縫い方で、側面や底などを正確に縫い合わせています。
縫い目のステッチが外から見えるので、シャープな印象を与えるものです。
対して「内縫い」は側面・底・正面を縫い合わせたあと、裏返しにします。
こうすることで外観は丸みを帯び女性らしさを強調したアイテムとなるのです。
サイズ展開も数多く、さまざまなシーンを想定して作られたアイテムであることがわかります。
バッグは20センチの「ミニケリー」から揃っており、定番のバッグは25センチ以上の商品からです。
他に28・32・35・40・50センチと続き、中でも最も支持されているアイテムが32センチの製品といえます。
女性の持つ貴重品やポーチ、飲料水などを全て収納できるサイズで、ファーストケリーという愛称もあるほどです。
これだけでも数多くの製品が存在することがわかりますが、エルメスはさらに革にもこだわりがあります。最もポピュラーな革は「トゴ」という仔牛の革で、「内縫い」に最適です。
「トリヨンクレマンス」や「ボッカスチーフ」、「ヴォー・エプソン」といった複数の種類の革が使用されています。
エルメスのケリー型のチャームポイントは?
1930年、ケリーバッグが初めて登場し、その際エルメス公式は以下のように述べました。
「装飾を排除し、アクティブで独立した女性のためのシンプルで上品な機能的なバッグ」。
この言葉に、ケリーバッグの魅力が凝縮されています。
最初のデザインは、肩掛け可能なストラップを持つ台形のバッグで、当初は「サック・ア・クロア」と呼ばれていました。
しかし、女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーがこのバッグを愛用し、その写真が世界中に広がりました。
これにより、同じスタイルを求める多くの女性が魅了され、バッグは1956年に現在の「ケリー」という名前へと変わりました。
当時の写真からも伺えるように、黒いボックスカーフ革のケリーは、優雅な魅力に満ちています。社交場やパーティーでも高く評価される製品として名を馳せました。
そのデザインもまた重要な魅力であり、台形のフォルム、手で持つためのハンドル、そして追加のショルダーストラップは機能性も優れています。
バッグには金具が備わっており、特にゴールドの金具は最も人気です。
そのシンプルで洗練されたデザインは時代に囚われず、常にエレガンスを失うことなく存在感を放ちます。
より古典的でクールなスタイルを求めるなら外縫いのタイプがおすすめですし、日常使いに適した柔らかい内縫いのバッグは幅広い場面でご利用いただけます。
ケリー型バッグの豆知識とは?
エルメスのケリーバッグは、一つのバッグを一人の職人が最初から最後まで手作業で制作します。
ケリーバッグの特徴的な留め具である「クロア」には、製造した職人のナンバーや情報が刻印されています。
もし修理が必要な場合、そのバッグは元の職人のもとに戻るよう手配されています。
クロアには製造年、アトリエの名前、職人の識別ナンバーが記されており、これによってエルメスの情熱と手作業の真摯さが示されています。
そして、ケリーバッグをオーダーする場合、実際には3年から5年の長い時間がかかることがあります。
同じくエルメスの「バーキン」とケリーバッグはしばしば比較されます。
ケリーバッグの特徴は、シンプルなハンドル一つと多彩なサイズや素材のバリエーションです。
対照的に「バーキン」は女優ジェーン・バーキンが利便性を求めて発案したバッグで、その目的が異なります。
ケリーバッグは上品でスタイリッシュな外観が求められ、モナコ公妃グレース・ケリーの名前を冠した鞄として広く認知されています。
ケリーバッグの中には、レアアイテムも存在します。
その中でも「ケリー15」は特筆されます。横幅わずか15センチの極小サイズで、ファンの中では「ミニミニ」と親しみを込めて呼ばれています。
ちょっとした外出に適した鞄ですが、同時にコレクション愛好家にも人気です。数が限られているため、所有者は非常に幸運な人と言えるでしょう。
まとめ
ケリーバッグの魅力は、歴史の中で洗練された美しいデザインと実用性に根差しています。
その魅力は今も色あせず、その秘密はエルメスのブランドと職人たちの情熱的な努力により守られています。
以前使っていたバッグを無駄にしてしまうことは、こうした要素を考えると本当にもったいないことと言えるでしょう。
正規の店舗では修理の依頼も受け付けているため、もし手元にケリーバッグがあるのなら、ぜひチェックしてみることをおすすめします。