エルメスのバーキンは、ブランド内で最も人気があり、二次市場では定価を上回る取引が行われることも少なくありません。
その高額な価格の背景には、エルメスの歴史を通じて理解すれば、その価値を理解し、エルメスを鑑定する能力を身につけることができます。
エルメスに興味を持つ人々は、やがて貴重なバッグを手に入れることができるのです。
他とは一線を画すバーキンの相場
エルメスの代表的なモデルであるケリーやバーキンは、定価では100万円以上の価格設定となっています。
例えば、ケリー25センチモデルでトリヨン・トゴのレザーを選ぶと、約130万円の価格になります。
さらに大きな28センチモデルでは約140万円、32センチモデルでは約150万円、35センチモデルでは約150万円以上の価格帯となります。
レザーをボックスカーフにすると約190万円になります。
バーキンの場合は、25から40までの4つのサイズ展開があり、素材とサイズによって価格が変動します。
サイズは横幅を基準にしており、大きなモデルほど素材使用量も増え、ハンドメイドによる製作時間も長くなるため、価格も上昇します。
バーキン25モデルの定価はトゴレザーの場合約130万円であり、二次市場では良品や美品が230万円から250万円程度の価格で取引されることもあります。
一般的な小ぶりなバーキンモデルでも需要が供給を上回るため、プレミアムがつくことがあります。
新品の査定価格は買取店によって異なりますが、一般的には190万円から240万円程度の価格が提示されることが多いです。
エプソンレザーの場合は、良品や美品の二次市場相場は約240万円から270万円の範囲になります。
査定価格は200万円から240万円程度であり、トゴレザーよりもやや高い傾向が見られます。
相場は時期や人気のあるレザー素材やカラーによって変動し、定価に左右されるだけでなく、人気のボックスカーフなどの仕様によっても価格が上下します。
査定に持ち込む際には、素手で触らずに新品同様の状態を保つことが重要です。
付属品は完全に揃え、購入時の納品書を持参するとスムーズな買取りが行えます。
人気のあるバーキンの相場
エルメスは、同じモデルでも複数のサイズを展開しており、ユーザーが目的や用途に応じて選択することができます。
特にケリーバッグは幅広いサイズ展開があり、最小のミニミニケリー（15センチ）から始まり、ミニケリー（20センチ）を含む6つのサイズが用意されています。
最も大きなモデルは40センチの内縫いケリーです。
最小のモデルは小物入れやポシェットバッグとして使用することができ、収納目的だけでなくアクセサリーとしても楽しめるでしょう。
逆に30センチ以上のモデルは収納力が高く、プライベートでの使用や仕事場やフォーマルな場での利用に適しています。
中間サイズのモデルはパーティーバッグとしても最適で、化粧品や貴重品の収納に便利です。
バーキンの30サイズ以上のモデルは、大も小も兼ねると言われるように、プライベートや仕事の両方で使用できるため、二次市場価格も一段上の位置になる特徴があります。
30サイズのトゴレザーの組み合わせでは、二次市場価格は約260万円から290万円程度です。
エプソンレザーの場合は、250万円から280万円程度の参考相場となります。
買取価格は230万円から260万円程度であり、定価の約2倍になります。
日本では、40サイズよりも30サイズや35サイズのバーキンが人気です。
40サイズは日本人には大きすぎるためです。
定価は40サイズの方が高額ですが、二次市場では30サイズや35サイズの方が平均価格が高くなる逆転現象が起きています。
これらの価格はトレンドによって変動し、大型バッグが流行している時にはエルメスのバッグも大きなサイズが二次市場で高値になる傾向があります。
バーキンはエレガントなバッグであり、もともとマザーバッグとして生まれた経緯から、大きくても使いやすさが魅力です。
エルメスのバッグはなぜ高いのか？その秘密とは
エルメスの人気バッグは、一年を通じて供給が限られており、直営店ではすぐに売り切れてしまうことが多いです。
予約が必要であり、上位の顧客に優先的に販売されることもあります。
入荷はランダムなタイミングで行われ、カラーや素材を選ぶことはできません。
運が良ければ望んだ仕様のバッグに出会い、そのまま購入することができます。
ヨーロッパは階級社会の歴史を持ち、その風習や価値観が今でも根強く残っています。
気品やモラルを持ち、教養を身につけていることや、上質な物を修理しながら使用することが一流のステータスとされます。
新しい高価なブランド品を身につけるのではなく、古くても上質な品物を大切に使用し、そうした服装をすることは一種の反骨精神となるのです。
気品は一朝一夕で身につくものではなく、教養を身につけて服に宿すことが貴族階級の特徴です。
ヨーロッパ発のメゾンやブランドは、このような顧客の心性を重視しています。
靴や時計などを見て経済的な成功を判断するだけでなく、教養のない人に対しては冷たい接客をするブランドも存在します。
また、相手に敬意を持たない人や、適切な場において大声で話す人も重要な顧客として扱われないこともあります。
エルメスもヨーロッパのブランドであり、紳士淑女や貴族とのビジネスに携わってきた歴史から、一定のルールを守ることも重要です。
日本の直営店でも、ヨーロッパのマナーやモラルを理解している顧客とそうでない顧客では、扱い方が異なる可能性もあります。
バーキンを直営店で購入したい場合は、マナーやモラルを重んじてスタッフとの良好な関係を築くことも重要です。
エルメスはフランスに複数の店舗を構え、常に買い物客でにぎわっています。
本店に行ってもバーキンの在庫があるとは限りませんが、購入の意思をマナーを持って伝えると、在庫があればバックヤードから出して販売してくれることもあるようです。
直営店は全国に展開
エルメスは世界的なブランドであり、独自の進化と販売戦略によって成長してきました。
創業者であるティエリー・エルメスは、フランス・パリのマドレーヌ地区に最初の店舗を開きました。
この店舗は馬具ショップ兼工房であり、その後本店としてフォーブル・サントノーレ24番地に移転し、現在もエルメスの本拠地となっています。
エルメスは店舗を増やしながら名声を高め、国内外での展開を続けています。
現在、エルメスはヨーロッパ21か国に店舗を展開しており、アジア圏では11か国に進出しています。
また、オセアニア地域では3か国、南アメリカでは6か国にも店舗があります。
直営店は国によって複数存在する場合もありますし、一つだけの場合もあります。
店舗によって混雑具合は異なるので、旅行中に近くにエルメスの店舗があればチェックしてみると良いでしょう。
穴場のお店にタイミング良く出会えれば、品薄のケリーやバーキンと出会うこともありますが、これは運とタイミングの勝負です。
エルメスの人気が高まったのは、世界的な経済発展により富裕層が増えたことが一因です。
ヨーロッパの伝統的な高級ブランドは一般的に品薄状態が続いており、その中でもエルメスは特に人気があります。
入手したいという人々は直営店ではなく、プレミア価格で二次流通品を購入することもあります。
市場での流通性が高まり、供給不足が進行しているため、直営店だけでなく二次流通市場でも品薄状態となっています。
エルメスのバーキンは定価が高いため、中古品でも丁寧に使用されているケースが多いです。
中には一度も外出せずに未使用のまま買い取られることもあります。
ユーザーだけでなく、二次流通業者が仕入れを行い、ブランドショップ型の店舗に持ち込んで現金化するケースもあります。
バーキンを買うために気をつける方法とは？
エルメスの代表的なモデルであるバーキンとケリーは、ブランドの定番商品であり、長い歴史を持っています。
それらのモデルの原型となったのは、1892年に登場したオータクロアと呼ばれる大型バッグで、馬具や馬の鞍を収納するために作られました。
現在もエルメスではオータクロアを展開しており、通常モデルは60センチから32センチまでのサイズがあります。
エルメスは馬具の製造を続けており、オータクロアも現役モデルとして生産されています。
エルメスのバーキンを購入する際には、定価をチェックすることが重要です。
天然皮革の原皮の生産量や価格の変動などの要素により、エルメスの定価も上昇傾向にあります。
エルメスは最高品質の素材を使用するため、素材コストの上昇が直接的に反映される業態です。
バッグの本体には最も安定した良質な素材を使用し、傷や欠点がある部分は廃棄されます。
エルメスでは製作アトリエ内に保管庫を設け、温度と湿度を管理しながら良質な素材を厳選し、その時にしか作られないモデルもあります。品質管理は非常に徹底されています。
定価を把握したら、エルメスの在庫を豊富に持つ二次流通店もチェックすることをおすすめします。
こうした店舗が業界の価格設定のリーダーになることがあります。
新古品の価格変動によって相場が決まり、人気のあるモデルやサイズでは市場の在庫が減少し、相場も上昇していきます。このサイクルを理解すれば、適切な購入時期を判断することができるでしょう。
また、直営店に足を運び、バッグ以外のレザーアイテムやアパレルなども購入し、スタッフとの関係を築くことで、希望するモデルが入荷した際に声をかけてもらえることもあります。
特にエルメスは顧客との信頼関係を重視していると言われており、良好な関係を築いておくと購入がスムーズになるでしょう。
中古のバーキンモデル
エルメスの中古品や新古品は、直営店の定価よりも高い価格で取引されることがよくあります。
特に人気のあるモデルではこの傾向が顕著であり、中には定価の2倍の価格で取引されることもあります。
定価のバーキンやケリーを待ちながら、年単位で直営店に通い買い物をする方法もありますし、二次流通市場を探ることもおすすめです。
中古品でも新古品ではなく、傷や汚れのあるダメージ品を狙うと、比較的リーズナブルな価格で欲しいアイテムを手に入れることができる場合があります。
新古品では値引きはありませんが、ダメージのある在庫品はセールやキャンペーンを利用すると実質的に20%や30%など安く購入できることもあります。
相場をチェックし、値下がりやキャンペーンのタイミングを待ち、購入することが重要です。
ただし、使用感や汚れに気にならない場合には、ダメージ品の購入も考慮してみる価値があります。
バーキンやケリーなどは高価ですが、一生もののバッグです。
自分が気に入ったモデルを手に入れて大切に使うことが、バッグを効果的に活用することにつながります。
場合によってはリセール価値があり、数年間使用しても購入価格を上回る価格で売却できることもあります。
特にブラックカラーの定番モデルで、トゴレザーやトリヨンクレマンスレザー、ボックスカーフレザーの30サイズのバーキンは、タイミングによっては十分なリセール価値があります。
リセールを目的として買い物をすることはおすすめしませんが、人気のあるモデルやカラーを手に入れておくことで、将来的なメリットを享受することができることを覚えておくと良いでしょう。
エルメスは上質な素材を使用し、一人の職人が20時間以上かけてバッグを完成させます。
耐久性があり修理も可能で、デザインが古びることはありません。そのため、時代を超えて愛され続けている定番商品なのです。
エルメスのバーキンを買取してもらいたいけど・・・
エルメスのバーキンは人気がありますが、手放して新しいモデルを購入する際に便利なのがブランド買取り専門店です。
これらの店舗はバッグから時計やジュエリーまで、さまざまな価値のあるアイテムを査定し、納得したらその場で買取りを行ってくれます。
買取り店は買い取った品をクリーニングやメンテナンスを施し、状態を整えてから店頭で販売します。
現在は店舗展開と同時に、インターネットを利用したECショップも盛況であり、オンライン上でのブランドの売買も可能です。
査定方法も多岐にわたります。出張査定では専門の査定員が自宅に訪問し、現地で査定を行い、双方が納得した上で買取りをしてくれます。
ビデオ査定やオンライン査定、宅配ボックスを使用した送付後の査定サービスなども提供されています。
直接対面での査定には時間や手間がかかる方でも、手軽にブランドの査定を依頼できる方法が増えています。
逆オークション形式の一括査定も検討してみる価値があります。
特に高額なモデルや複数のアイテムがある場合、複数の業者が参加する見本市のような場で査定を受け、最も高値を付けた業者に買取りを依頼できます。
エルメスの人気モデルであれば、一つのアイテムでも200万円以上になる場合もあります。
5つのアイテムを買取りしてもらえる場合、総額は1000万円を超えることもあります。
エルメスのバッグを買取りしてもらう際には、本体だけでなく付属品も揃えておくことが重要です。
具体的には箱や布袋、当て布が該当します。さらにカデナやクロシェット、レインカバーなどもモデルや仕様によって異なりますが、すべての付属品を揃えることを忘れないでください。
これは査定額にも影響する要素です。
また、レシートや納品書がある場合にはプラス査定されることもあるので、事前に確認して提出することをおすすめします。
まとめ
エルメスの愛用してきたバッグを手放す際には、丁寧な査定を受けて高値で買い取ってもらえることで心が満たされます。
逆に、二次流通の製品でも心に響くモデルを見つけて手に入れると、喜びや満足感が高まるでしょう。
エルメスのバッグを購入する際には、こうした感情や出会いにも重要な価値を見出しましょう。
